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高橋慎太郎
Artist statement
作品作りにテーマはない。何かをテーマにした途端、関心のあることが規格化され解決可能なものになってしまい、まるで答え合わせのような制作に陥ってしまうからだ。本当の問題というものは、個人の経験や時代の流れの中に混沌として内在しており、本当に面白くやりがいのある制作というのは、その答えのない問題の最中に飛び込んで同化し、なんとか形に仕上げていくことなのだ。
そしてそれらを形と色彩と調子で、つまり絵で、たくさん探究したい。ぼくは一体何を見ているのか。慣れ親しんだ見方を捨てて、たくさんの人たちの営みを背後に感じながら、決して大地を離れることなく、色を置きたい。人を描きたい。忘れたくないこと、離したくないこと、ひとつずつ懐かしむようにして、この世に散らばった私でない私をたくさん知りたい。人を愛すること、人を憎み、殺すこと、生きている喜びや、生きている悲しみ、幸せを分け与えることや、不安に怯え、苛立ちを暴力にして振るう人間。
自分の目でこの世を見つめ、表現しなければならないものを可能な限り力を尽くして表現したい。
BIOGRAPHY
2021
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グループ展 「LINK展18」 (京都市京セラ美術館)
2020
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京都市京セラ美術館にて、mimacul主催のニュイ・ブランシュにデッサンをする画家として出演。木炭で公開デッサンを行う
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グループ展 「アートのワクチン」 (京都 同時代ギャラリー)
2018
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個展 「空と私いない」 詩の朗読とトークライブを行う (東京 おへそカフェ)
2017
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テレビ東京「生きるを伝える」に画家として出演
(http://www.tv-tokyo.co.jp/ikiru/movie410.html)
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スマホケースサイトを運営する「Balloon」から絵をプリントしたスマホケースを発売
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ねりま健育会病院に「人間回復」の5連作を納品
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第65回記念光陽展にて「観察」が小品努力賞を受賞
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個展 ギャラリーカフェジョルジュ 「おいでよ、色に会いに」
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千葉そごうにて50周年イベントに参加 ライブペイントを行う
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ドイツ・オイスキルヒェンにあるスタジオFzKKeにてアートインレジデンス 作品制作・発表を行う
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グループ展「CROSS OVER」に参加 カンボジア・シェムリアップとタイ・バンコクにて作品発表
2016
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個展 「21才、生きていけ」 (東京 ギャラリーM84)
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グループ展 森本悠生と「二人展」 (東京 デアデビ)
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第64回記念光陽展にて「哲学の墓場」が新人秀作賞を受賞 (東京 東京都立美術館)
2015年
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個展 「存在って何」 (東京 デアデビ)